Speaker
Izumi Hachisu
(東京大学)
Description
2013年に爆発した古典新星 V339 Del は V=4.4等まで明るくなったこともあり、多くの波長で観測され、詳細な光度曲線が得られている。特に、ギガエレクトロンボルトのガンマ線、超軟X線、UBVRI、赤外線などの波長で得られたもののほかに、[O III] および Hα の狭バンド、b および y の中間バンドの光度曲線も詳しく観測されている。これらをすべて、私たちの古典新星爆発モデル&衝撃波モデルで都合よく説明できることを示す。特に、ダストによるといわれる V 光度曲線の 1.5 等の減光と超軟X線が100日程度共存していることの理由を明らかにしたい。これは、ダストはX線によりすぐに破壊されるので、長く共存することはないのではといわれているからである。