Speaker
Shin-ya Narusawa
(兵庫県立大学)
Description
活動的アルゴル系U Cepは、主極小時の皆既食継続時間が星周物質の
影響により変化することが1970年代から知られている。一方で、Olson(1978)は食外の光度曲線も(例えばIバンドで最大0.2等ほど)変動することを検出し、その原因は主星表面の低温斑点であることを示唆した。
Olson以降、詳細な食外の測光観測は報告がない。我々は、TESSによる光度曲線を調査した結果、周期10数分から数時間、強度変化最大10%程度の不規則な変動を見いだした。
これらの変動は調査した5つのセクターともに副極小の後が、その前より明らかに著しい。副極小も明らかに非対称である。
講演では、これらの変動の原因についても考察したい。