Speaker
Masahiro Morikawa
(お茶の水女子大)
Description
殆どの脈動変光星は超低周波領域において,周波数に逆比例するパワースペクトルを持つ.このいわゆる1/f揺らぎ(ピンクノイズ)の起源として,多数の対流領域が協同して作る波のうなり(振幅変調)であるとするモデルを提案する.そのもっとも簡単なものとして,ローレンツモデルを多数連結した,いわば多気筒エンジンモデルを構築する.そして,このモデルが1/f揺らぎを再現することを示す.時間が許せば,この1/f揺らぎがブラックホール・ディスク系や太陽フレアにも見られ,共鳴に由来するうなりとして説明できることも示す.